ワークショップ

2017/12/10

ご朱印帳ワークショップ

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ロクタ紙をつかった御朱印帳のワークショップ。
折り本ベースの製本は糸綴じ系の製本に比べ必要とする道具が少ないので入門には最適。

またこのワークショップでは水溶きの糊をつかわずスティックのりをつかうため、プレス、乾燥時間をほとんどとらなくても紙の「そり」が抑えられる。

一方、中おもてに折った用紙の背と小口を交互に重ね貼りするため、小口の化粧断ちが出来ないので、いかにずれることなくピタリと用紙をくみ上げるかがポイント。 また、紙おもてに間違えて糊をつけてしまうと「開かない御朱印帳」が出来てしまうので注意が必要だ。


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折じぐに合わせて用紙を半分に折る。
用紙は48ページ分24枚。 一枚一枚前小口、天地がずれないように折る。

今日の皆さんは一発合格(写真)。


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用紙の貼り合わせ。 見開き部分に糊をつけぬように目印の付箋を貼って作業する(左・中図)。

折り本で失敗するのはこの行程がほとんどだが、これも全員きれいにクリア(右図)。


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表紙になるロクタ紙を切って、黄ボール紙に貼る。
折り返しを15ミリとって余分を切る。


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ロクタ紙の折り返し部を表紙ボールに巻き込み、表紙を本文に貼り込む(写真)。


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そして完成(写真)。


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はじめてとは思えない完成度でビックリ。スバラシイ!!


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折り本は材料として用紙、厚紙、表紙素材、道具として定規、カッター、スティックのりがあれば出来てしまうので、一度つくりかたを覚えればページ数を変えたり大きさを変えたりして様々なバリエーションで手軽に楽しめるのも楽しいところだ。

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2017/08/26

小学生の「墨流し・折り本ワークショップ」

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夏の子供向けワークショップの製本部門はカラフルラミネートノートに加えて折り本が加わった。

表紙にはそれぞれが作った墨流し紙を使う。 

偶然性を活かした墨流しのデザインと、正確に切る・折る・貼ることを必要とする製本作業と相対する二種類の感覚をフル活動させて作業を進める。


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最初に墨流し。
市販のキット5色に色をはじく白インクで模様を作る。

色をたらす順番、量、色数に加え(左・中写真)、ストローで吹きかける風の強さ(右写真)で、限られた色数ながら制作するこどもによって個性が出るところが面白い。


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気に入った模様が出来たところで用紙に気泡が入らぬように注意してバットの表面へ広げ入れ、新聞に重ねていく(左写真)。

シワが出来ないようにアイロンで乾かし、1時間ほどで各人8枚の墨流し紙を完成させた(中・右写真)。


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続いて表紙づくり。

表表紙と裏表紙にそれぞれ一枚ずつ気に入った模様の墨流し紙を選んでもらい、表紙の大きさに合わせたボール紙の枠で気に入った場所をトリミングする(左写真)。

表紙ボールのまん中あたりに10円玉程度の面積でスティックのりを塗布し、先ほどトリミングした枠内へ貼り付ける(中写真)。

表紙全面に糊を塗布しないのは手を汚して作品を汚すリスクを減らすこともあるが、表紙がピッタリ表紙ボールに密着しないことで現れる<柔らかな>表情が墨流しに似合うという効果を狙ってのことでもある。

和本の表紙にも利用される方法だ。

さらにトリミング枠外にもうけられた表紙への折り返しラインを鉛筆でトレースする(右写真)。


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折り返しラインをはさみで切り、スティックのりで糊付けする(写真)。


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中味の折り本をつくる。

幅800ミリの紙を折って片面8分割するが、半分に折った紙を半分、さらに半分(2X2X2=8)にまとめて折ってしまっては紙の厚みがあるため、蛇腹に折ったとき小口がきちんと揃わない。

そのため、最初に半分に折り(左写真)、折った半分の片側を半分に(右写真)というように折る部分は必ずまとめてではなく一カ所ずつ折るようにしなくてはならない。

また、角を正確に合わせるために定木をあて寸分もずれないよう注意して作業する。

また、手で軽く折りをつけた後ヘラできちんと折り目づけると言うことも大切。 こうした正確で丁寧な作業を経験することは(こうした作業があるということを知るということ)とても大切なことだ。


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出来あがった中味と表紙の接着。

折り本なので、右、左どちらにも開くため、その両側に糊がはみ出さないよう糊しき紙を挟む(左写真)。

スティックのりで四隅に糊をつける(中写真)。

表紙の中心に中味の中心を合わせる(右写真)。


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位置決めが出来たら体重をかけて糊付け。さらに本文裏からヘラで糊を密着させる(左・中写真)。

もう一方の表紙も同じように接着する(右写真)。


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すこし難しい作業もあったが、とても素敵な作品が完成。

このほかに厚手のラミネートフィルムで作った墨流し下敷きも作る。


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はじめにも書いたが限られた色数ながら、作る人の個性でこれだけ違った表情の表紙が出来るのが面白い。 小学三年生以上対象のワークショップだったため、ノートが糊で開かないなどのトラブルもなく、とてもきれいな作品が出来あがった。


 

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2017/07/19

角背ノート改装ワークショップ

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自作のマーブリング紙でノートを作りたい!
という持ち込み企画でのワークショップを開催しました。

参加者は4名。みなさん美術関連のお仕事をされている方々。
持ち寄られたマーブリング紙はどれも素敵です。

自分の作品で作るノート。とても贅沢な気分になります。

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障子紙ベースのマーブリング紙なので、作業中糊が浸みる可能性もあるため、まずホットメルト紙で裏打ちをします。 


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普段のワークショップではほとんどの素材をこちらで用意するため、表紙ボールなども事前に切ったものを用意するのですが、皆さん心得のある方なので、その場でそれぞれに計測・断裁をして貰いました。 


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断裁した表紙ボールをマーブリング紙に貼り込み、表紙を完成させます。

表紙ボールに巻き込む折り返し部分の四隅を45度に切り落とすための手製ガイドジグが大受けでした。


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栞ひも、花布、クータ、寒冷紗を貼って下準備した中味と表紙をくるみます。


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見返し糊入れをしてプレス。
ここで4人の作品がひとまとまりになり記念撮影。

絵になりますね。


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四者四様。
大きな失敗もなくとても美しいノートが出来ました。


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使うのがもったいない気持ちになってしまいますね。

 

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2017/07/15

マーブリング表紙・A-6/文庫本サイズ 

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並製本の文庫本ノートも角背に仕立て直すとちょっと贅沢な気分になれるところが手製本の醍醐味。


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提供していただいた手づくりマーブリング紙の緻密な孔雀模様は圧倒的な情報量で、どれだけ目を近づけてみても見飽きることはない。かなりの迫力。


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構造的に若干の問題はあるものの、基本的に糸綴じのため、無線綴じノートに比べると開きはとてもよい。


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手製マーブリング紙のワークショップ、今から楽しみです。


 

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2017/07/13

A-6/文庫本サイズノートの改装 ワークショップの準備 その3

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栞ひもと花布を接着。

2.写真では栞ひもは市販の栞ひもではなく、2ミリほどの細いリボンを使用しています。 織りが詰まっているので、いわゆる栞ひもに比べしなやかさに欠けますが「自分で作るノート」なので、あまり常識にこだわらなくとも良い部分でしょう。 2本3本つけるというのも意外に便利だったりします。

3.花布も市販のものは用意してありますが、自分でも作ることが出来ます。あまり厚すぎない布や皮革を用意してで作ってみるのも良いでしょう。  (参考記事 丸背ノート その4)
ワークショップでも作れます。気に入った素材があればお持ちください。


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花布を背に貼って厚みがでた部分との段差を埋め立てる地券紙を貼る(上図)。

寒冷紗を背に巻き込む(下図)。


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背の開きをよくするためにクラフト紙でクータ(穴背)を貼る(上・中図)。

表紙のミゾ部分だけで本体と接続するやり方もありますが、クータをつけるのに比べやはり強度の点で劣ります。

開いたとき、筒状の穴背が開いて本の開きを阻害しない効果があります(下図)。


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本文と表紙の連結。
まず背部分を接着(写真)。


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次にミゾ部分の接着(上図)。

イチョウ鏝でミゾ入れ(下図)。
コートされていないマーブル模様を傷つけないようにクッキングシートをあててゆっくり鏝をあてる。


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見返し部分に糊入れをして、プレスして完成。

と言う手順です。

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2017/07/10

A-6/文庫本サイズノートの改装 ワークショップの準備 その2

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通常紙素材の場合は裏打ちせずにそのまま表紙ボールに接着するのですが、このマーブリング紙の素材は障子紙が使われているので、ホットメルト紙で裏打ちをしおきます。  

障子紙は水が浸透しやすいので糊がしみ出してしまうことがあります。

また、比較的水分によっての伸びが大きいのでアイロンを使う際に注意しないとシワが出ることもあるので注意が必要。


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見返し紙を切り出し、本文に見返しを貼ります。
見返しは中おもてに二つ折りした紙を使いますが、本文よりも若干大きめに切り出します(上図)。

ここでは本文の最初と最後のページにそれぞれの見返し紙をページへの全面貼りをしています(中・下図)。

全面ではなく、背から5ミリ程度に糊をつけて貼る方法もあります。


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全面貼りをしたので、しばらく重しをのせて落ち着かせ(上図)、

本文からはみ出した部分をトリミングします(中・下図)。


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表紙ボールを切り出します。
背ボールの幅は、中味の厚み+表紙ボール2枚分(写真)。


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マーブリング紙に表紙ボール、背ボールを貼り込みます。
貼り込む際は定規、定木を使ってずれないように気を付けます(写真)。


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折り返し部分を残して四辺を切り整え、四隅を45度に切り落とします(上図)。

折り返し部に糊を引いて折り返します(中・下図)。

つづく


 

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2017/07/06

A-6/文庫本サイズノートの改装 ワークショップの準備 その1

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今回の内容はオーダーメイドのワークショップ向けです。
時間が限られているため、ザックリとした流れと、準備していただきたい事柄をまとめた、連絡用備忘録です。

お題は、素敵な自作マーブリング紙を表紙に使った文庫本ノートの改装。 


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最初に、持ってきていただいた文庫本ノートのこと。
黒いしおりひもで白っぽい紙のものが持ってきていただいたもの。黄色っぽい紙でエンジ色のしおりひもの方は無印良品のもの(上図)。

表紙を開くとどちらのノートも表紙が本文紙の1枚目に接着されています。

無印の方が接着幅が狭いですね(下図)。


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1.表紙をはずします。
こうしたノートのほとんどはホットメルトで接着されていることがおおいので、とりあえずアイロンをかけて様子をみます。

表紙を開くと見返しにあたる紙がのど元まで開きます。この見開きの紙は表紙ごと本文に接着されているので、ここをはずします。

見返しの紙と本文紙の間に厚手の紙をはさみ、極力接着位置にのみアイロンの熱が加わるように注意してアイロンをかけます。 温度は中温から高温。小まめに熱を加えては接着部分を開いて見ると焦げ付くなどのトラブルは避けられます。

厚紙でガードするのは本文紙に熱が加わり歪むのを防ぐためです。


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背はほとんど糊が効いていないようなので簡単にはずせますが、もし剥がしづらいときはアイロンで熱を背に与えます。


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表紙はこのように「おもて表紙」と「うら表紙」にそれぞれ見返し紙を接着した状態で本文紙をくるんでいたことがわかります。


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何気なく作業を始めてしまったのですが、このノート糸綴じでした(上図)。

普通この手のノートは無線綴じが多いのですが…。

背を観ると各折丁は糸で連結されておらず折丁同士が糊付けされています。 イメージとしては学習ノートの中味を数冊束ねてのりでくっつけた仕様という感じです。 

構造的には若干不安がありますが、開きは無線綴じに比べ各段に良いです。

ただ、個体差があると思うのですが、折丁の背固めがされていないため、それぞれの折ががたついて接着されています。 極端にがたつきがあるものを使うと、小口側にそのがたつきがでてしまう場合も考えられます。

つづく

 

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2016/12/11

御朱印帳ワークショップ     1210/2016

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月一で行う「ロクタ紙で作る御朱印帳」ワークショップ。 
今回はお二方の参加でスタート。


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まずは紙折り作業(上図)。

御朱印帳は天・地・前の3個口を化粧断ちできないため、紙折りができていないと仕上がりに影響するため、すべての紙をふたつ折りにしたところでチェック(中図)。 皆さん何らかの形で「もの作り」をされているとのこと、問題なくクリア。

ふたつ折りにした紙は背と小口が交互になるように並べ替えスティックのりで貼り合わせる(下図)。


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と、思ったら問題発生。
中味の接着で紙が交互にならずに接着された部分が…(上図)。

幸い最後の3枚ほどのページだったため、新しくかわりの三枚の用紙を折ってもらう間に誤接着部分を水で湿してはずし、アイロンで乾燥(中図)。

無事リカバー(下図)。


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中味をぷれすして落ち着かせている間に表紙つくり。

好みのロクタ紙を選んでいただき表紙サイズに合わせてカット(上図)。

完成した表紙に中味を貼り合わせる(下図)。

液状の糊に比べ位置合わせに若干の余裕があるところがスティックのりの良いところ。


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完成。
白の御朱印帳と浅黄色の御朱印帳。
冬から春先といった趣の完成品。

御朱印帳は特殊な道具も必要とせず、構造自体も難しくはないため、一度つくりかたを覚えると簡単につくることができます。 使い方も御朱印用途のみならずカードホルダーやスケッチブックなどにも使えるのでとても便利。
来年も月一で開催予定なので、ご興味のある方は是非ご参加ください。


 

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2016/10/30

御朱印帳ワークショップ

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折り本のワークショップを開催。


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概要をおはなしした後、早速製作。

最初のパートは折り本の本文をふたつ折りにする作業から。
折り本は背とじ本と違い、小口の化粧断ちができないため、正確に折らないと仕上がりが悪くなる。

紙折り用の特製ジグを使って小口をしっかり合わせて折る(上・中図)。

すべての紙が折れたらまとめて立てて突きそろえる(下図)。
こうするとずれた「折」が分かりやすい。

ずれたものは再度ジグにあててまっすぐ折直す。
本日参加の方は優秀でひと折りのみ若干ずれただけ。


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ひと折りした紙は小口と背を交互に重ねなおし貼り合わせていく。
貼り合わせにはスティックのりを使う。

スティックのりを使うことに否定的な意見も聞くが、短い時間での作業性の高さ、仕上がりの綺麗さを考えるとそのパフォーマンスが高いのは明らか。

特に初心者の場合、スティックのりを使うことで準備する道具を減らすことができるということは「製本」のハードルを引き下げることになる。

個人的には積極的に使ってよい材料だと思う。慣れててから本格を目指しても決して遅くはないのだから。

貼り合わせパートで束の断面が歪まないように折りジグを使って垂直に「折」を積んでいく(写真)。


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折の片側が貼れたら、反対側を貼っていく(上図)。

折り本の場合、失敗しやすいのがここのパート。 背と紙裏を貼り合わせていくのだが、間違って紙の見開き「おもて面」を貼り合わせてしまう「事故」が多い。 

これを防ぐため、あらかじめすべての見開きに糊しき紙を差し入れ、貼り合わせる(中図)。

慎重に作業を進め「事故」なく無事中味の完成(下図)。


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表紙の製作。

表紙素材はネパールの手漉き紙「ロクタ紙」。
これもスティックのりを使って黄ボールに接着(上図)。

幅定規で折り返し部分を15ミリ残して余分を切った後、特製角落としジグで四隅を45度に切り落とす(中図)。

折り返しを接着して表紙完成(下図)。


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あとは中味と表紙を貼り合わせ軽くプレス。


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題簽を貼ってオリジナル御朱印帳の出来上がり。

お疲れさまでした。


 

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2014/12/08

製本ワークショップ

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一折り中綴じノートのワークショップに大学院生の参加してくれました。

市販のクラフトノートを使い、出来るだけ特殊な材料や道具を使わず作ります。

今回はより愛着のあるノートとしてもらうため、布は事前に用意していただきました。

静かな青い月夜の森を思わせる綺麗な布で、仕上がりが楽しみ。

事前に表紙裏へ貼る紙や綴じ糸などを選んでいただく。


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表紙の厚紙をそのまま使うため、中綴じに使われたステープラーの針をつけたまま綴じ穴を開ける(上図)。

ステープラーの針をはずし、表紙をはずす(中図)。

はずした表紙はのど元の折れをヘラでしっかり延ばす(下図)。


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表紙にはコーティングがされているので濃いめのボンドをしっかりつけ表紙布に貼り付ける(上・下図)。

布側を表にして、あて紙の上からヘラでしっかりと布を台紙に密着させる(下図)。

あて紙せずに直接ヘラでこすると布が動いて撚れることがある。


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その際カッターの刃の角度についてちょっと説明(写真)。


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15ミリの幅定規で布の折り返し部分のトリミング(上図)。

四隅を斜め45度に切り取った後、ボンドをつけて折り返す。

折り返しには下に敷いたクラフト紙を持ち上げ、引っぱるようにすると均一にずれなく折り返すことが出来る(中・下図)。


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表紙裏へ化粧紙を貼る。ずれないようにチリが均等につくよう貼る。

本日一番の難所(写真)。


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布を貼って見えなくなった穴を開け直す。チェーンステッチで綴じるため一つの穴に二本糸が入るため、内側から外側から、しっかりと穴を開けるのがコツ(上図)。

かがり作業(中図)。

平ゴムの取り付け穴を開け、平ゴムをハトメで留める(下図)。


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素敵なノートが出来ました(写真)。

 

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