材料

2016/09/16

Nepalese Lokta Paper  ロクタ紙のこと

09151


先日使ったロクタ紙プリント紙の雰囲気が面白かったので、御朱印帳・折り本ワークショップ用に柄違いをまとめて購入。


09152


ロクタ紙はネパールでつくられる手漉き紙。

ロクタとは日本でつくられる和紙の原料にもなる三椏(みつまた)と同属の樹木。 

和紙同様 しなやかなのが特長。洋紙にはない自然な艶がうつくしい(上図)。
繊維が長く強靱なのは靱皮植物原料ならでは(下図)。

工芸品の域にに達した職人技が光る日本の完璧な和紙や均質な機械漉きの和紙に比べ、厚みがまばらであったり、チリが混じっていたりするが逆にこれが独特の景色をつくっており面白い。


09153_2


早速サンプル用御朱印帳に3冊分表紙をつくってみる。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/07/23

ボンドのこと

07231


bond とは英語で「つなぐ・むすびつけるもの」の意味があるが,一般に「ボンド」と言うと接着剤を連想するのではないか。

ちなみに「ボンド」は接着剤メーカー「コニシ株式会社」の登録商標。

他のメーカーからも「ボンド」の名で商品が出されているが,これはコニシ株式会社が「ボンド」の名で商品を発売した当時すぐに商標を取らなかったため,[ボンド=接着剤]と言う認識が一般化されたためらしい。

ところで,ボンドの中でも馴染み深いのは白ボンドと呼ばれる「木工ボンド(酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤)」だろう。詳しいことは分からないが,酢酸ビニル樹脂の水溶液で,水分が蒸発することで酢酸ビニル樹脂が硬化するらしい。つまり,水に溶け,樹脂なので乾くとそれなりに水に強い接着剤ということだ。

木工と書かれているが,もちろん紙工作にも便利に使える。また,特に紙工用として,エチレン-酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤(EVA系)というものがあり,通常の酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤に比べ乾燥が早く,水にも強いボンドも発売されている。

これらは,ヤマト糊やフエキ糊と言ったデンプン糊に比べて,乾くのが早く,水にも強い。そして,水溶性だから,有機溶剤臭もないため,最近では小学校でもこれを使用している。

製本でも制作時間を短くするアイテムとして,使用頻度の高い資材だ。


07232


製本では,普通の木工ボンドと,紙用ボンド(EVA系)とデンプン糊を使い分ける。

私の場合は,より早くしっかり接着したいときは紙用ボンドをそのまま使い,表紙ボールに表紙布を貼り付ける場合は木工ボンドを水で薄めたものを使う。見返し貼りはだいたい水溶き木工ボンドを使ってしまうが,慎重につくりたい場合は,デンプン糊に木工ボンドを混ぜたもので,乾燥速度を遅くしたものを使っている。

ボンドの耐久性がどれほどなのか,また,メーカーによって性能に差があるのかなど全くわからないが,さほど価格差があるわけでもないので,ナショナルブランド*を選ぶとよいと思う。

              * * *

写真はEVA系ボンド各種。このタイプは細かい作業を目途としているのか,口が細いものが多い。実際,製本作業でこれを使う場合は本のミゾだとか,細かく開いた隙間を接着するのに使うのでこの形状は便利だ。

左からコニシボンド紙用プレミアム,ミツエ木工用ボンド,タミヤクラフトボンド。ちなみにミツエ木工用ボンドはクマ氏のフェイバリット・アイテム。ワタ氏はコニシ派。

              * * *

07233


ちなみに,「国際文具・紙製品展」に行った際,コニシのブースで聞いたところ,紙用プレミアムのパッケージが緑・黄(写真下)からピンク(写真上)に全面的に変わるそうだ。

今までは,上記二種類のパッケージ展開していたのだが,スクラップブッキングやカルトナージュなどを愛好する女性のユーザーを主たるターゲットと絞ったらしい。

ワタ氏は全く平気だが,一般的なおじさんはちょっと抵抗あるデザインになってしまう。もしかしたらまだ旧パッケージが流通しているかもしれないので,気になる向きはこの際,何本か買っておくとよいかもしれない。


07234


それから,ラミネートチューブ入りボンドの便利な使い方。減るごとにおしりを巻いてターンクリップで留めて使うと,振ったり,逆さに置いておかなくともすぐにボンドを出すことができる。

歯磨きチューブを巻き取るグッズも使えそうだが,ターンクリップの方が小柄で具合がよい。


ナショナルブランド*=メーカーが商品につけたブランド。プライベートブランドの対義語。

| | コメント (0) | トラックバック (0)