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2018/01/05

博物館に初もうで

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ほぼ毎年恒例の正月トーハク探訪。
神社仏閣での初もうでに加え、なくてはならない行事になっている。

門や玄関、本館内2回への踊り場に飾られたダイナミックな生け花がお出迎え。


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例年、正月の国宝展示として等伯の「松林図屏風」が飾られるのだが、今年は京都国立博物館蔵「釈迦金棺出現図」が出品。

これは釈迦が亡くなり棺に収まった後、その死を知って駆けつけた母のため神通力によって棺を開き起き上がって説法した場面をあらわした図。

図版では知っていたが実物を見るのははじめてで、思っていたよりも大きく、随所に剥落が目立つものの描かれる人物や動物が丁寧にそして色鮮やかに表現されている。 

特に釈迦の母(釈迦の斜め45度右下)に対する慈愛に満ちた表情と喜びというより恍惚とした表情で釈迦を見つめる母の対比が印象的。


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トーハクの正月特集では干支にちなんだ作品が多く出品されるが、個人的には犬(戌)の水滴群がおもしろい。

硯に水をさす水滴なので小品だが表情や姿が何とも愛らしい。


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陶器、素焼き、木彫りの犬たち。
右上、埴輪の犬の口からよだれが垂れているのはわざとなのか? やけにリアル。

左下の何か言いたげな犬は2−3世紀後漢時代の作と言うから1800ー900年前の作品。 こんな犬がいる状況がふっと目に浮かぶ。


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他に応挙の板絵があったり、


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戌以外にもおもしろい形や表現がたくさん。


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一応今回の目玉の一つ「古今和歌集(元永本)下帖(上図)。
鳥獣戯画断簡(下図)なども出品。

とにかくここでは紹介できないほどの作品が目白押し。

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他の企画展がまだ始まっていないせいか、いつもに比べ人出は多いが、待たねば観られないような状況ではなく、静かな雰囲気の中ゆったり観覧できた。 外国からの観光客が多かったが音声ガイドを聞いていたのだろうかイヤホンを耳に解説をじっくり読みながら静かに作品鑑賞をしていた。


また、親子連れというか父子、母子ペアが多かった。小さいころからこういうところに連れてきてもらうのはとても幸せだ。

最近の企画展はやたら人が集まってすし詰め状態で観覧ということが多く、あまりの混みように「並ばずに帰る」ことも多々ある。
文化に興味を持つことは悪くないが、ギュウギュウと押し出されながら作品を眺めるのでは作品を楽しむ間もない。

美術の楽しさを知ったら是非常設展に通うことをオススメしたい。実はトーハクには国宝89件(建築物を除く全国宝数の10%以上)、重要文化財640件をはじめ素晴らしい作品が数多く収蔵されている。

ほとんどの作品は並ばずに観ることができるし、博物館蔵の作品は写真撮影可能。 作品の入れ替えも行われているので、行くたびに様々な発見がある。 特にこの「博物館に初もうで」はトーハクに親しむいい企画だと思う。

「博物館に初もうで」 東京国立博物館 1月2日ー28日

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