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2017/08/28

カラフルラミネートノート ワークショップ

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夏休みの子供向け製本ワークショップ「カラフルラミネートノート」。
ラミネートフィルムに色紙などを自由に切って作った形をはさみこんで作った透明カバーで作る<一折り中綴じ>のノート。

中味に使う10色の色上質紙の重ね順を替えることで透明カバーからのベース色が変わるところがポイント。

一折り中綴じのため、中味を使い終わったら糸をほどいて新たに綴じ直すことも簡単にできる。そのときに中味の外側の紙色を替えると雰囲気の変わったノートにもなる。 


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最初に中味の紙をふたつ折りにする。
特製<折りジグ>で天地・前小口がピッタリ揃うように折る(左写真)。
ピッタリ揃えるというのは意外に難しいが、皆上手に折ることが出来た。

折った後は角ベラでしっかりと折り目をつける(中写真)。

ふたつ折りにした10枚の折はひとまとめにして一折りにし、重ねることによって揃わなくなった前小口の化粧断ちをする。

事前に詳しくカッターの使用法はレクチャーしたが、やはり慣れないとカッターに力を入れすぎたり、切りながらカッターを左右に傾けたりと真っ直ぐに切ることは難しい。

これは当たり前のことで、道具は慣れてはじめて有用に使いこなすことが出来る。 とりあえずは<安全に>使うことをしっかり覚え、積極的に使う回数を増やすことが重要だろう。


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ラミネートフィルムに挟み込む作業(写真)。

はさみを使ったり、パンチを使ったり、細かい部分はピンセットを使って位置調整。


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出来あがったデザインは、ラミネーターに通して固定させる(左写真)。
熱を加えることでラミネートフィルムは透明感と艶が増すが、中に作ったデザインも一段鮮やかになる。 子供たちの嬉しそうな顔が見られる瞬間だ。

フィルムを半分に折り、それに中味を重ねV字の穴開けジグに置き、穴を開ける(中写真)。

糸で一折り中綴じにし、留め具のゴムを付け完成。


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楽しいデザインが勢揃い。 中味には何をかくのかな?

今年は透ける色上質紙にペールトーンを選ぶこどもが多かった。
流行なのかな?


 

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2017/08/26

小学生の「墨流し・折り本ワークショップ」

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夏の子供向けワークショップの製本部門はカラフルラミネートノートに加えて折り本が加わった。

表紙にはそれぞれが作った墨流し紙を使う。 

偶然性を活かした墨流しのデザインと、正確に切る・折る・貼ることを必要とする製本作業と相対する二種類の感覚をフル活動させて作業を進める。


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最初に墨流し。
市販のキット5色に色をはじく白インクで模様を作る。

色をたらす順番、量、色数に加え(左・中写真)、ストローで吹きかける風の強さ(右写真)で、限られた色数ながら制作するこどもによって個性が出るところが面白い。


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気に入った模様が出来たところで用紙に気泡が入らぬように注意してバットの表面へ広げ入れ、新聞に重ねていく(左写真)。

シワが出来ないようにアイロンで乾かし、1時間ほどで各人8枚の墨流し紙を完成させた(中・右写真)。


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続いて表紙づくり。

表表紙と裏表紙にそれぞれ一枚ずつ気に入った模様の墨流し紙を選んでもらい、表紙の大きさに合わせたボール紙の枠で気に入った場所をトリミングする(左写真)。

表紙ボールのまん中あたりに10円玉程度の面積でスティックのりを塗布し、先ほどトリミングした枠内へ貼り付ける(中写真)。

表紙全面に糊を塗布しないのは手を汚して作品を汚すリスクを減らすこともあるが、表紙がピッタリ表紙ボールに密着しないことで現れる<柔らかな>表情が墨流しに似合うという効果を狙ってのことでもある。

和本の表紙にも利用される方法だ。

さらにトリミング枠外にもうけられた表紙への折り返しラインを鉛筆でトレースする(右写真)。


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折り返しラインをはさみで切り、スティックのりで糊付けする(写真)。


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中味の折り本をつくる。

幅800ミリの紙を折って片面8分割するが、半分に折った紙を半分、さらに半分(2X2X2=8)にまとめて折ってしまっては紙の厚みがあるため、蛇腹に折ったとき小口がきちんと揃わない。

そのため、最初に半分に折り(左写真)、折った半分の片側を半分に(右写真)というように折る部分は必ずまとめてではなく一カ所ずつ折るようにしなくてはならない。

また、角を正確に合わせるために定木をあて寸分もずれないよう注意して作業する。

また、手で軽く折りをつけた後ヘラできちんと折り目づけると言うことも大切。 こうした正確で丁寧な作業を経験することは(こうした作業があるということを知るということ)とても大切なことだ。


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出来あがった中味と表紙の接着。

折り本なので、右、左どちらにも開くため、その両側に糊がはみ出さないよう糊しき紙を挟む(左写真)。

スティックのりで四隅に糊をつける(中写真)。

表紙の中心に中味の中心を合わせる(右写真)。


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位置決めが出来たら体重をかけて糊付け。さらに本文裏からヘラで糊を密着させる(左・中写真)。

もう一方の表紙も同じように接着する(右写真)。


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すこし難しい作業もあったが、とても素敵な作品が完成。

このほかに厚手のラミネートフィルムで作った墨流し下敷きも作る。


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はじめにも書いたが限られた色数ながら、作る人の個性でこれだけ違った表情の表紙が出来るのが面白い。 小学三年生以上対象のワークショップだったため、ノートが糊で開かないなどのトラブルもなく、とてもきれいな作品が出来あがった。


 

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2017/08/03

枝とじ本

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紙すきワークショップのお土産にプレゼントする枝とじ本をつくる。
紙はもちろん牛乳パックから作った手漉き紙。


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ハガキ大の紙を半分に裂く。

手漉き紙を半分に折り(上図)、折り目に水を軽くつける(中図)。

水はビショビショにつけずにうっすら折り目が湿る程度にするのがコツ(下図)。


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こうして裂くことによって、手漉き紙の風合いが再現できる。

喰い裂きという。


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すこし厚手の表紙に薄手の本文をはさみ、紙の幅に細枝を切っておく(上図)。

穴開け位置(二カ所)を印したジグを作る(中図)。

表紙・本文をまとめて穴を開ける(下図)。


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枝で用紙を綴じる。

二つ開けた穴のうち一カ所の裏から針をだし(上図)、枝をまたいで同じ穴へ戻す(中図)。

裏で隣の穴へ糸を渡し、裏から表へ糸を出す(下図)。


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表紙の枝をまたいで同じ穴へ戻し(上図)、裏で最初の端糸と固結びする(中・下図)。


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出来上がり。


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手漉き独特のザックリした感じの紙と枝の組み合わせは相性が良い。

簡単にできるので、夏の自由研究にはぴったりだ。


 

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