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2017/07/19

角背ノート改装ワークショップ

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自作のマーブリング紙でノートを作りたい!
という持ち込み企画でのワークショップを開催しました。

参加者は4名。みなさん美術関連のお仕事をされている方々。
持ち寄られたマーブリング紙はどれも素敵です。

自分の作品で作るノート。とても贅沢な気分になります。

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障子紙ベースのマーブリング紙なので、作業中糊が浸みる可能性もあるため、まずホットメルト紙で裏打ちをします。 


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普段のワークショップではほとんどの素材をこちらで用意するため、表紙ボールなども事前に切ったものを用意するのですが、皆さん心得のある方なので、その場でそれぞれに計測・断裁をして貰いました。 


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断裁した表紙ボールをマーブリング紙に貼り込み、表紙を完成させます。

表紙ボールに巻き込む折り返し部分の四隅を45度に切り落とすための手製ガイドジグが大受けでした。


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栞ひも、花布、クータ、寒冷紗を貼って下準備した中味と表紙をくるみます。


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見返し糊入れをしてプレス。
ここで4人の作品がひとまとまりになり記念撮影。

絵になりますね。


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四者四様。
大きな失敗もなくとても美しいノートが出来ました。


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使うのがもったいない気持ちになってしまいますね。

 

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2017/07/15

マーブリング表紙・A-6/文庫本サイズ 

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並製本の文庫本ノートも角背に仕立て直すとちょっと贅沢な気分になれるところが手製本の醍醐味。


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提供していただいた手づくりマーブリング紙の緻密な孔雀模様は圧倒的な情報量で、どれだけ目を近づけてみても見飽きることはない。かなりの迫力。


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構造的に若干の問題はあるものの、基本的に糸綴じのため、無線綴じノートに比べると開きはとてもよい。


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手製マーブリング紙のワークショップ、今から楽しみです。


 

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2017/07/13

A-6/文庫本サイズノートの改装 ワークショップの準備 その3

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栞ひもと花布を接着。

2.写真では栞ひもは市販の栞ひもではなく、2ミリほどの細いリボンを使用しています。 織りが詰まっているので、いわゆる栞ひもに比べしなやかさに欠けますが「自分で作るノート」なので、あまり常識にこだわらなくとも良い部分でしょう。 2本3本つけるというのも意外に便利だったりします。

3.花布も市販のものは用意してありますが、自分でも作ることが出来ます。あまり厚すぎない布や皮革を用意してで作ってみるのも良いでしょう。  (参考記事 丸背ノート その4)
ワークショップでも作れます。気に入った素材があればお持ちください。


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花布を背に貼って厚みがでた部分との段差を埋め立てる地券紙を貼る(上図)。

寒冷紗を背に巻き込む(下図)。


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背の開きをよくするためにクラフト紙でクータ(穴背)を貼る(上・中図)。

表紙のミゾ部分だけで本体と接続するやり方もありますが、クータをつけるのに比べやはり強度の点で劣ります。

開いたとき、筒状の穴背が開いて本の開きを阻害しない効果があります(下図)。


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本文と表紙の連結。
まず背部分を接着(写真)。


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次にミゾ部分の接着(上図)。

イチョウ鏝でミゾ入れ(下図)。
コートされていないマーブル模様を傷つけないようにクッキングシートをあててゆっくり鏝をあてる。


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見返し部分に糊入れをして、プレスして完成。

と言う手順です。

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2017/07/10

A-6/文庫本サイズノートの改装 ワークショップの準備 その2

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通常紙素材の場合は裏打ちせずにそのまま表紙ボールに接着するのですが、このマーブリング紙の素材は障子紙が使われているので、ホットメルト紙で裏打ちをしおきます。  

障子紙は水が浸透しやすいので糊がしみ出してしまうことがあります。

また、比較的水分によっての伸びが大きいのでアイロンを使う際に注意しないとシワが出ることもあるので注意が必要。


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見返し紙を切り出し、本文に見返しを貼ります。
見返しは中おもてに二つ折りした紙を使いますが、本文よりも若干大きめに切り出します(上図)。

ここでは本文の最初と最後のページにそれぞれの見返し紙をページへの全面貼りをしています(中・下図)。

全面ではなく、背から5ミリ程度に糊をつけて貼る方法もあります。


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全面貼りをしたので、しばらく重しをのせて落ち着かせ(上図)、

本文からはみ出した部分をトリミングします(中・下図)。


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表紙ボールを切り出します。
背ボールの幅は、中味の厚み+表紙ボール2枚分(写真)。


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マーブリング紙に表紙ボール、背ボールを貼り込みます。
貼り込む際は定規、定木を使ってずれないように気を付けます(写真)。


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折り返し部分を残して四辺を切り整え、四隅を45度に切り落とします(上図)。

折り返し部に糊を引いて折り返します(中・下図)。

つづく


 

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2017/07/06

A-6/文庫本サイズノートの改装 ワークショップの準備 その1

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今回の内容はオーダーメイドのワークショップ向けです。
時間が限られているため、ザックリとした流れと、準備していただきたい事柄をまとめた、連絡用備忘録です。

お題は、素敵な自作マーブリング紙を表紙に使った文庫本ノートの改装。 


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最初に、持ってきていただいた文庫本ノートのこと。
黒いしおりひもで白っぽい紙のものが持ってきていただいたもの。黄色っぽい紙でエンジ色のしおりひもの方は無印良品のもの(上図)。

表紙を開くとどちらのノートも表紙が本文紙の1枚目に接着されています。

無印の方が接着幅が狭いですね(下図)。


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1.表紙をはずします。
こうしたノートのほとんどはホットメルトで接着されていることがおおいので、とりあえずアイロンをかけて様子をみます。

表紙を開くと見返しにあたる紙がのど元まで開きます。この見開きの紙は表紙ごと本文に接着されているので、ここをはずします。

見返しの紙と本文紙の間に厚手の紙をはさみ、極力接着位置にのみアイロンの熱が加わるように注意してアイロンをかけます。 温度は中温から高温。小まめに熱を加えては接着部分を開いて見ると焦げ付くなどのトラブルは避けられます。

厚紙でガードするのは本文紙に熱が加わり歪むのを防ぐためです。


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背はほとんど糊が効いていないようなので簡単にはずせますが、もし剥がしづらいときはアイロンで熱を背に与えます。


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表紙はこのように「おもて表紙」と「うら表紙」にそれぞれ見返し紙を接着した状態で本文紙をくるんでいたことがわかります。


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何気なく作業を始めてしまったのですが、このノート糸綴じでした(上図)。

普通この手のノートは無線綴じが多いのですが…。

背を観ると各折丁は糸で連結されておらず折丁同士が糊付けされています。 イメージとしては学習ノートの中味を数冊束ねてのりでくっつけた仕様という感じです。 

構造的には若干不安がありますが、開きは無線綴じに比べ各段に良いです。

ただ、個体差があると思うのですが、折丁の背固めがされていないため、それぞれの折ががたついて接着されています。 極端にがたつきがあるものを使うと、小口側にそのがたつきがでてしまう場合も考えられます。

つづく

 

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