« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »

2017/03/31

Making of Mini Long stitch Note

03296


ミニロングステッチノートを追加製作。


03291


今回は折丁にひと工夫。

折丁の背を寄せ盤の端にそろえて並べる(上図)。

折丁の幅に丁度良い定規をあててウェーブカッターで小口をカット(下図)。


03292


折丁ごとの小口に出来た波が出来るだけバラバラになるように並べ替える(写真)。

小口に表情をつけるため手漉き紙の耳を残したり、小口部分をちぎったり,喰い裂きにする方法があるが、ウェーブも意外に面白い質感になる。


03293


目引きは小さな曲尺とカッターの組み合わせでサクッと切り込む(写真)。 

慣れればほとんどずれることはないが、あまり神経質にならずに多少ずれたり深くなっても気にしない。


03294


あとは縢るだけ。
ロングステッチはこのように開くと折丁がパッとひらくところが面白い。


03295


今回はボタン止めとした。
切り込みを横に入れてしまったが縦が正解か。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/28

ロングステッチノート ベルト留め ver.

032111


結局ロングステッチ製本は背に幅の広いステッチがでるからロングステッチなのか。 

糸かがりの本やノートのほとんどは表紙が中味をくるんでいるため、縢られたステッチを外から見ることは出来ない。

仮に見える仕様だったとしても、背綴じひもに縢り糸をからませながら綴じていく本かがりや、折丁間を糸を行き来し、絡ませながら綴じるコプティック製本などみると背には上下をつなぐ糸が部分的に見えるだけで縫い目(ステッチ)はない。

これに対してロングステッチは表紙に折丁を縫い付けて行く構造なのでステッチ幅の長短はあるにせよ背には必ず縫い目が現れる。 これがロングステッチの由縁かと想像するわけだがいかがなものだろうか?

背にステッチがある、というのはスレや引っかかりによって壊れやすいデメリットがあるがステッチをデザインのエレメントとして使うこともできる。 糸の取り回しあたりで楽しみたい製本だ。


032112


今回は隣り合う折丁を行き来しながらX模様をだすオーソドックスなパターン。

ベルト留めとし、効果があるのかないのか滑り止めのスタッツをつけてある。


032113


折丁は8丁。


032114


ベルトは背の革と本文の間にはさんで固定(中図)。
開きはストレスフリーで全開(下図)。


032115


折丁がたいして多いわけではないので、糸は継がずに一本で縢っている。 縢り終わり頃になると糸に撚りがかかったり毛羽立ちが目立ってくるが、途中蜜ロウやす糸用ワックスのスレッドヘブンなどをつけることで改善できる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/24

ロングステッチノート  Long stitch Note

03161


ステッチは縫い方や縫い目のことをいうので、ロングステッチはさしずめ「長い縫い目」という意味合いだろうか。

しかし同じように長い縫い目の「三ツ目閉じ」はロングステッチとは言わないので単純に長い縫い目のこと称しているわけではないようだ。

ロングステッチとは折丁と表紙をを一本の糸で綴じつける製本のことを言うようで、折丁に開ける穴の数が少なければ長い縫い目にもなるし数が多ければ細かい縫い目にもなるため、縫い目の長さが名前の語源とはいえないように思えるが、本当の名の由来はどうなのだろうか?

それはさておき、折丁への穴の開け方や綴じ方で背に見える糸の取り回し模様にバリエーションが出来るため、作りやすさも相まって初心者にも取り組みやすい製本ではある。

作り出す前に作るノートの糸の取り回しを考える(写真)。


03162


紙を切って折丁を作る(写真)。


03163


折丁に開ける穴のガイドをプリントアウト(上図)。

L字に組んだ穴開けジグに折丁をせっとし、穴開けガイドを折って合わせる(中図)。

目打ちを使って折丁にしっかり穴を開ける(下図)。


03164


穴を開け終わった折丁を揃え穴の確認(写真)。


03165


表紙革に背の背穴位置をプリントしたガイドを合わせてスクリューポンチの直径1ミリで穴を開けていく(写真)。


03166


糸をで折丁を綴じつけていく(写真)。

のりを使わないので素材さえ揃えばすぐに完成する簡易なところがこの製本の良いところ。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/16

MINI LONG STITCH NOTE   ミニロングステッチノート・試作

02090


久しぶりにロングステッチノートをつくる、ミニで。


03091


ミニネックレス同様、短冊に切った紙を二度おり、折丁を作る。


03092


ロングステッチは穴の開け方、糸の取り回しかたでバリエーションを楽しめる製本だが、これは一番シンプルなスタイルで、背には糸綴じの穴は一カ所と手間いらず。

穴開け位置をミニ曲尺と定規で決める(上図)。

曲尺にあわせてカッターで深さ2ミリほどの刻みを入れる(中・下図)。


03093


短冊を折った折丁の小口には袋部分があるので化粧断ち。
ミニなので寄せ盆に並べ一気に断裁(写真)。


03094


カバーになる革の背に糸を通すスリットを入れる。
最初にスリットの両端は裂けどめとしてスクリューポンチで1ミリの穴をあけてから穴と穴の間をカッターで切れ目を入れる(写真)。


03095


かわの背部分に開けた穴(上図)。

折の内側から革に開けたスリットに糸を出し、革の天地に糸を取り回して折丁を縢っていく(中図)。

縢り完了(下図)。


03096


革は本文の小口を巻き込み、共革の紐でぐるりと巻いて反対面に開けた穴にY字型の木ぎれを差し込んで留めるスタイル。

構造としてはとてもプリミティブな製本なので、こうしたワイルドな仕上げが似合う。


03097


小さいがもちろん実用可。


03098


革ひもや編み込んだ麻ひもで作ったストラップと組み合わせるのも良いかな?


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/11

無線綴じを考える  完結編

02261


無線綴じ企画ひとまず完結。


02262


せっかくなので表紙のバリエーション見本として4タイプそろえてみた。
総布装(左上)、四半装(右上)、半装(左下)、角革装(右下)
これがトラディショナルな切り返し方法だが、スタイルにとらわれず斜めや曲線などで切り返しても面白いと思う。


02263


手間はかかるが表紙と背表紙を一度和紙で継いでから本文にくるみ、前小口の出を調整するとチリの出具合の仕上がりは各段に良くなる。


02264


1.総布装と四半装が<切り込み+ホットメルト>(上図)。
2.半装が<切り込み+小口をずらして本文側にボンドが入るようにする+ホットメルト>(中図)。
3.角革装が<切り込み+背綴じひも仕込み+ホットメルト>(下図)。

どれもホットメルト処理前に比べ若干開きにくくはなるがかなり力を入れても割れることは今のところない。 ホットメルト層の役割は大きいようだ。 

個別に見ると(かなり開いて見た状態で)

1.は切り込みが何となく感じられる程度。恐らく凹みの断面にホットメルト層が入り込んでサポートしているため、切り込みの一番深い部分のみが見えているという状態だろう。

2.は切り込みは全く見えない。ホットメルト層がないときは開きの力に負けて紙が裂けて割れてしまったが、ホットメルト層のおかげでこれが完全に保護されているようだ。

3.は背綴じひもが仕込まれている若干深く入れた切り込みが見えている状態。背綴じひもでしっかり各用紙が連結されているため、保護しているホットメルトのおかげでひもの切り込み以上開かないのだろう。

開きという点で言えばのど元まで開けば開くほど良いわけだから、すべてのノートに共通した5ミリピッチが見えない2や3より1のほうが開きが良いといえるが、その違いはほとんどないと言っていい。

むしろ手間は多いが3の背綴じひも仕込みは安心感があって個人的には好ましい。

恐らくの厚みや本文の大きさ厚みによってその開き具合のバランスというのは変わるだろうから、色々試すには面白いテーマかも知れない…が、


02265


せっかくなら糸綴じ本を作りたい、かな。


 

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/07

無線綴じを考える  その6

02251


和紙で背表紙と表紙を継いで作った表紙は総布装に使った。

残りの三冊のノートは表紙幅が分かっているので和紙は使わず表紙素材で継ぐ。

最初は四半装。 背表紙の位置を印す(上図)。


02252


布素材を背のスキバルテックスがくるむタイプなので、平部分の布を先に表紙ボールに貼り込む(上図)。

布に2ミリほどオーバーラップさせ、背素材を貼り込む(中・下図)。
こういうときにも定規のストッパーは大活躍(中図)。


02253


裏に返して幅定規でミゾ幅を確保し、背素材、ミゾ幅、裏表紙と順に張っていく(上図)。

今回は背にクータをつけていないので、背部分はボンドをつけず、ミゾと平のみで本文と連結する。

最初にミゾ部分の接着(中図)。

ミゾ部分に竹ひごをかませ、目玉クリップで押さえつける(下図)。

ミゾが接着できたら見返し糊入れをし、厚手の美術書などでプレスし完成。


02254


角革装。

表紙ボールに角革の位置を作図し、これに合わせてまん中に入る布の形を切り出す(上・中図)。

この後背と小口の切り返し部分にスキバルテックスを貼り込む(下図)。

あとは四半装と同じ。


02255


同じように半装も仕上げる。

半装で使用する素材は背と小口がスキバルテックス、平が玉虫色の樹脂が凸でプリントされた紙を使っている。

この樹脂がくせ者で、折り返しをすると樹脂が追従せず剥がれてしまう。

そのため、曲げが必要な部分はあらかじめドライヤーで熱し、樹脂を柔らかくしてから折るようにする(上図)。

また、プレスもそのままプレスすると樹脂がつぶれてしまうため、綿シートを一枚かませせ、折り返し部も普段より多めに吸水紙をはさみ本文を保護する(中・下図)。

そして、一晩おいて完成。


 

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/03

豆本ネックレス Miniature Book Necklace

Dsc_7740


豆本棚の豆本が少し減ってきたので新しく追加。
オリーブドラブの革は新色。 
また巻紐のバリエーションで表紙革へおおらかに波縫いしたものを製作。
見返しのシルクプリント紙も色々な柄があるので楽しい。


保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »