« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »

2017/01/31

リングノートの改装(プロトモデル) その2

01265


背の表紙をつける。

背幅はリングが露出している部分の外周とする(上・中図)。

接着剤の付かない背部分は同じ素材で裏打ち(下図)。


01266_2


平部分は布のため端の糸ほつれ防止で2ミリほど背素材をオーバーラップさせる。  

重なり位置はマスキングテープで示す(写真)。


01267


背素材側にボンドを塗ってマスキングのラインに合わせ接着(写真)。


01268


表紙裏に厚紙を挟み、リングをよけてしばしプレス(写真)。

続く


 

保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/29

連綿ということ

01281


招待券が手に入ったので上野毛の五島美術館へゆく。


01282


歳をとって自分自身が枯れてきたこともあるのか、書や茶器といったものにも何となく興味がわいてきたものの、実際のところ全く何も分かっちゃいないので、細かなことには触れない。


01283


ただ、わかることはこれらの価値は歴史上の人物の手を経て様々な道のりをたどって今ここにあるということ。  

一番直接的にそれを感じるのは「消息(手紙)」。
豊臣秀吉がちゃちゃ宛てに書いた手紙が目の前にある。 
末尾に「ちゃゝへ  てんか」と書いてあるのをみるだけで、大河ドラマや小説で読む秀吉や有名な肖像画など「たぶんこうだったのだろう」という想像の世界の秀吉ではなく、リアルな秀吉を感じることができる。

茶器も同じだ。舶来品などは当地のごく庶民的な雑器に美を見いだした茶人たちの価値観が現在に伝わるもの。 一つの茶碗を前にしてたとえば利休がこの茶碗を見つめ茶をのみ大切にしていたものが連綿と受け継がれることによってその価値は築かれていく。 

01284


何百年も時として何千年続いてきたものが確かにある。そうした思いで目でみると知識はなくても自分なりの好みや趣味で楽しく鑑賞できるのである。


01285


帰りに二子玉川のデパートに寄る。
屋上から沈み行く太陽で輪郭を浮かびあげた富士山が見えた。
この景色も連綿と続く私たちの大切な価値だろう。


 

保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/27

リングノートの改装(プロトモデル) その1

01261


クロッキー帳に引き続き、一般的なリングノートの表装の試作にとりかかる。


01275


クロッキー帳と一般的なリングノートの違いは綴じ素材のリングの露出具合。  

クロッキー帳はクラフトボール(板紙)が用紙全体をくるむように巻かれ、リングの露出は円周の1/3程度(上図)。

背から見るとリングは背幅内に収まっているため、表紙素材の平部分は全面を接着することになる。 

一方一般的なリングノートは本文がこれより若干大きめの表・裏二枚の表紙に挟まれた束がリングで留められており、クロッキー帳とは逆にリングが2/3程度露出している(下図)。

そのため、表紙の平部分のリングを通す穴から背方向はリングがあるため接着できない。

この構造的な問題がどの程度使用にマイナスの影響が出るかが検証のポイント。


01262


四半装にするため、表紙素材の切り返し位置をマーク(上図)。

今回は平部分を布、背部分をスキバルテックスで仕上げるので、最初に布を断裁(中・下図)。


01263


切り返し位置を印したラインの数ミリ手前までボンドを塗る(上図)。

切り返し位置までのボンドの塗り残しを布側で補填(中図)。

切り返し位置に合わせて布を貼り込みあて紙をしてヘラで密着(下図)。


01264


折り返し部分を残して布の余分を切り落とし、折り返し接着(写真)。

つづく。

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/23

クロッキー帳の改装 リングノートver.

01191


リング式クロッキー帳の改装。

リング式ノートは金属やプラスチックのリングで穴の空いた紙を綴じたノートだ。各用紙がお互いに調節連結していないので開きが良いのが特長。 

改装についてはその構造(リング)自体を改変するのは難しいため、どちらかとどちらかと言うとブックカバー的な方向の表装になる。

出来るだけブックカバーっぽくない一体感のあるデザインを心がけた。


01192


背布と平の紙(スキバルテックス)を切り返した「四半装」仕立て。

変わりストライプの布を横に使い、太めの赤いストライプと同色の平の紙の色を合わせ、飛行機のフラップのような可動する雰囲気を出した。


01193


リングで綴じられた表紙を利用することになるので、上から見たときの背部分がだらしなくならないようにした。


01194


見開きを180度開くことに全く問題なし。


01195


ただ、クロッキー帳として考えた場合、折り返すように360度開いた場合、背の布が若干ストレスになるところが問題か?

もっとも、使っていく中で背の布に折り目のくせがつけば気にならない程度になるだろう。


01196


当たり前のことだがガラッと印象もかわり、同じクロッキー帳を使っている人との差別化もはかれ愛着がわきそうだ。

いま、無印良品のリングノートを使っているので、今度こちらも同じように改装してみようと思う。

保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/19

クロッキー帳の改装  その2

01181


平部分に表紙素材の紙を継ぐ。
背から回り込んだ素材が布地のため、ほつれ防止に5ミリ弱紙素材を重ねる。 ボンドがはみ出して布地を汚さないようにマスキングテープで保護(上図)。

布地に重なる部分をよけて表紙にボンドを塗り、布地に重なる部分は紙裏にボンドをつける(中図)。

マスキングテープをガイドに紙を貼り込む(下図)。

表面からヘラを使ってしっかり密着させる。


01182


表紙素材の紙は折り返し分を残して切りとり、四隅を斜めにトリミングしてから折り返す(写真)。


01184


表紙裏は表紙に使ったものと同じ紙で埋め立てる(上図)。

おおよその形を切り出して、現場あわせで必要な形を切り出す(中図)。

切り出した形は左右(ノド側か小口側か)を間違えないように鉛筆で印をつけておくとよい(下図)。


01185


見返し貼りの場合は折り返した表紙の上から紙を重ねるため、0コンマ数ミリずれてもそれほど気にすることは無い。 事前に見返し紙を糊で紙が伸びる分を切り詰めた上で見返し紙側に糊をつけ、表紙裏に貼り合わせる。

しかし、今回のようにピタッとズレや隙間なく埋め立てる紙を収める場合は紙の伸びを極力抑える必要がある。 そのため、表紙裏側の大部分に糊を塗り、埋め立てる紙の方は紙のキワ1センチほどのみつけるようにする。

こうすることで、埋め立て側の紙の伸びが抑えられピタリと形を合わせることが可能になる。


01186


ほぼ毛抜き合わせ状態で裏の埋め立てが出来た(上図)。

リングノートで凸凹が多いので、手機械でプレスするのではなく、重めの美術書を積み上げて挟む。  

一晩乾燥させて完成。


 

保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/17

クロッキー帳の改装  その1

01171


リング式のクロッキー帳の表紙を改装する。

リング式のノートはパンチされた紙を金属のリングで綴じたものだが、基本的に一枚一枚の紙はバラバラなので、開きは抜群に良い。 

それもあってノートやクロッキー帳、スケッチブックなどによく使われている。

が、これを改装しようというと簡単にリングが外せないため難しい。

今回はリングを外さず、表紙もそのまま利用することで簡易的な改装をしてみる。

仕様は最近のマイブーム「四半装」っぽく。 背のリング部分をくるむように仕立てる。 とりあえず作戦を練る(下図)。


01172


アイディアスケッチ(作戦)を元に各所のサイズを測る(上図)。

背の幅は紙帯を巻いて測る(下図)。


01173


背にまわす素材に計測した寸法をうつす(写真)。

今回の改装ではこの背部分が最も重要なパートになる。


01174


寸法出しした背素材を形に合わせて切り出す。

背部部分の折り返し位置にスクリューポンチで丸穴を開けているのは、糸ほつれ防止、裂け防止のため(中・下図)。


01175


背部分の耳を内側に折り返して貼る(上図)。

天と地の折り返しの間を背幅で同じ布を使って埋め立てる(下図)。


01176


クロッキー帳に背布を貼り込む。

表紙裏に貼り込み位置を印しておき、背の位置がずれないように接着(上・中図)。

折り返しを貼り込む(下図)。


01177


このようにリング部をくるむようにして背表紙素材が取り付けられる。

スクリューポンチの穴が丁度クロッキー帳の角に当たるようになっている。 この部分が丸穴ではなく角になっていると開け閉めを繰り返したり何かに引っ掛けたりすると糸がほつれたり裂けやすくなる。

つづく。


 

保存

保存

保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/14

丸背ノート 四半装  その2

01141


下北沢をぶらぶらしているとベリーショートのお姉さんがポーズをとっていたので一枚パチリ。


01142


平の背側付近、切り返し部分の凹みに布をしっかり落とし込んで接着し乾燥(上図)。

布部分をボンドで汚さないようにマスキングテープで保護(下図)。


01143


背側の表紙素材を貼り込んでいく。
最初に凹み部分から。背の紙の端と表紙ボールにボンドをつけてしっかり密着(写真)。

特に凹み部分は剥がれないよう注意。


01144


次にミゾへボンドをしっかりつけ(上図)、自製のミゾ付け舟底でしっかりミゾ部分を押し込む(中図)。

続いて背を接着(下図)。


01145


こうして平からミゾ、ミゾから背、背から反対側のミゾ、平へと順に貼り込む(写真)。

01146


背の表紙素材は折り返し部分を残し切り落とし折り返す(上図)。

背を本文に貼り付けたとき段差が出来ないように背部分に同じ素材で埋め立てしておく(下図)。

つづく。

保存

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/10

丸背ノート 四半装  その1

01111


近所のスーパーに買い物に行く途中、端切れの入った「ご自由に」ボックスが…。 その中からいくつか気に入った布を頂く。

昨年まとめ造りした丸背の中味があったので、早速ゲットした布で丸背本の仕上げ。

とりあえず布にホットメルト紙を溶着(写真)。


01112


今回も表紙の平部分で背の表紙素材を切り替える四半装仕上げ。

いつも気になるのが背と平の表紙素材の切り返し部分の仕様。 

布端の糸ほつれ防止のため、背の表紙素材を平部分の布にかぶせることになる。 重なった部分の段差を極力目立たなくするためにはいかにするか…。 もちろんそれぞれの素材の厚みの関係もあるため、その都度微調整をする必要はあるが、これといった名案もなく悩ましい。

色々考えた結果、今回は切り返し部分に4ミリほどの幅で布の厚み分表紙ボールを薄剝ぎし、そこへ布を落とし込み、その上から背の表紙素材(紙)を重ねる作戦をとる。


01113


カッターで4ミリ間隔を開け、平行に切り込みを入れる(上図)。

切り込みを入れた部分を薄剝ぎ(下図)。


01114


剥いだだけでは凹みの深さが均一にならないため、別のボール紙にサンドペーパーを貼り、凹み幅に切ったペーパースティックを作り、これで深さが均一になるようにさらう(写真)。


01115


表紙の平部分の凹み部分までボンドを塗り(上図)、
布を凹み部分から貼り込む(中図)。
しっかりとヘラで密着し、余分を切り落とし表紙をくるむように折り返す(下図)。

つづく


 

保存

保存

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »