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2016/04/21

NT Cutter Dead Stock F-650

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念願のNT F-650 フラットカッターを手に入れた…ヤフオク。
1971年発売、同年グッドデザイン賞受賞

高校生の頃、つまり1970年代後半頃持っていたと思うのだが、何度か引っ越しをするうちなくしてしまった。 もちろん当時はフラットカッターの必然を感じる場がなかったので「カッター大のひとつ」くらいの認識で、それほど特別視していなかった。

だが、製本の作業をしていると、化粧断ちや、本文に貼り合わせた見返し紙の余分を切るなど、カッターとカッターホルダーの面がフラット(面一…つらいち)であることが便利な場面が多い。

特に、化粧断ちではカクイの片刃との組み合わせが抜群のコンビネーションになるだろうとずっと探し求めていたものだ。


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ヤフオクでは何度か目にしていたのだが、コンディションの良い値段の折り合うものがなかなかなかった。

気長にチェックしていたのだが、先日金属面の保護シートがはがされていないミントコンディションのデッドストックを発見。ポチッと。

値段も手頃で大満足。


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現在フラットカッターとしてNT製連発カッターF-3000が売られているが、このカッターと比べるとボディと刃の隙間が大きい。

私は現在片刃カッターのホルダーとして貝印の職専カッター大 LP-210を使用している。これはなかなか使いやすいがフラットとは言いづらい。


その点 F-65は金属一枚分の隙間のみ。刃を出し入れするスライダーが上面についているため、側面は完全にフラット。

また、刃をカッターの先端でネジロック出来るためブレを押さえることが出来る。(このネジが逆ネジだったら完璧だったのだが*)

さらに、刃の研がれた方向へ本体の金属部(緑色の保護フィルム部)が斜めに切り落とされているため、厚みのあるものを切る場合、ブレードを長く出しても本体に当たりにくいし刃が歪みにくい(下図)。


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このように普通のカッターに比べ金属部の先端がブレードに向かって斜めにカットされている。

どちらのカッターも5メモリ分刃が出ているが、通常のカッターが4メモリのところで金属が刃を押さえているのに対してF-650は刃のまん中およそ3メモリのところで押さえているのが分かる。

つまり、同じ分量刃を出しても F-650 の方がブレにくい。


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刃の付け替えはスライダーを先端まで押しだし、カッター刃にある●穴にはまる突起がついたパーツにはめるスタイル。

基本的にはカッター先端のネジでしっかり固定して使うこと前提なので、この部分はビックリするくらい簡易。


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金属保護のフィルムがついたまま組み立てられていたので、綺麗にはがすために分解。

ネジ一つ開けて先端部に金属パーツをスライドさせるとかんたんに外れる(写真)。

刃を保持するプラスチックパーツがやや頼りない。それに比べ本体プラスチックパーツに剛性を高めるためのやたら多く入っているスリットが妙な感じ。

プラスチック自体は時代も経っているし、見たところ素材自体、落としたりすると簡単に割れてしまいそうな予感。


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さて保護フィルムがすっかり金属に同化してしまいそうなくらいがっちりついてしまっていた。

しばらく地道にガムテープで刃がしとっていたが、どうしても取り切れず最後は切りっぱなしのアクリルのエッジででガシガシ削り取る。


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保護フィルムのおかげか、綺麗なヘアライン加工の金属面が現れた。

いや〜うれしいなあ。

*刃を出すとき、スライダーに指をあて前方へ押し出すが、その出した指を戻す際、滑らせるように前方の固定ネジを回すと締まる向きにネジが切ってあると効率が良い。 つまり、固定ネジがカッターの上面から見て本体の右側についている場合逆ネジである必要がある。 ちなみに現在売られている前方のネジで刃を固定するスタイルのカッターは私の知っている限りすべて逆ネジになっている。

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