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2012/12/11

Thread Heaven   スレッドヘブン 

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本を作るのに、折丁をかがっているときに多いトラブルが写真にあるような糸がらみだ。糸を取り回しているうちに糸に「撚り」がかかってからみやすくなるため起こる現象だ。

糸巻きなどから糸をとりだしで針に差した後、すぐに使うのでは無く糸を張って、指で何度かはじくようにすることで、糸のよりがいくらか安定し、からみにくくなる。

しかし、かがっているうちにどうしても変な「撚り」がかかってしまう。

糸の毛羽立ちをおさえるのに「ビーズワックス」や「蝋」を糸に塗りつけたりもするが、糸に張りがでて、いくらかからみにくくはなるが、根本的な解決にはならないように思う。


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このようなトラブルにかなり威力を発揮するのがこのThread Heaven(スレッドヘブン)。

「糸天国」などと日本語にすると何とも言えないネーミングではあるが、結構優秀な糸用ワックスだ。

コンディショナータイプのワックスとHPの説明にはあるが、糸の調子を整えるといったような意味だろうか。

合成樹脂製で、糸の滑りをよくし、静電気も押さえるとのこと。健康を害する物質では無いらしい。

使った感触はさらさらでつるつる。粘着性はほとんど無いため、ビーズワックスのように糸の毛羽立ちを抑える効果はなさそうだ。


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写真のようにスレッドヘブンと指の間に糸を通し、スーッと糸を引いていく。2−3度これを繰り返したあと、人差し指と親指でしごくようにして使う。

スレッドヘブンがつきすぎて困ったことというのはないが、つきすぎたら、定規のようなもので少ししごいてあげれば良い。


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これはスレッドヘブン使用後の糸の様子。

糸を早く引っぱりすぎて糸がからみかける(上図)。
スレッドヘブンを使っていないと、このまま糸同士がからんでしまう状況だ。

本来ならば、からんだ状態を解いてから糸を引いてトラブルを避けるが、スレッドヘブンの場合はこのままゆっくりと糸を引くだけ(中図)。

すると、勝手に糸のほぐれが解かれていく(下図)。


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このように何事も無かったように作業が続けられる。

ポイントはからみそうになったら糸をゆっくり引くこと。いくらスレッドヘブンでも、からみかけている時に糸を早く、強く引いてしまうと「糸地獄」におちいってしまう。

かなり有効なアイテムではあるが、万能ではないので、無理・頼りすぎは禁物。

 

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