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2011/08/19

紙漉きワークショップ 第三弾

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夏の紙漉きワークショップの3回目は,小学3年(女子1人),2年3人(女子2人・男子1人),の4人でスタート。

「作ることが好き」が行動から見えてくるような4人で集中力も高い。


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和紙漉きでは「ねり」と呼ばれるトロロアオイという植物の根をつぶしたときに出るジェル状の液体を入れ,繊維を浮遊させる。

代用品もないわけではないが,極端に薄い紙を漉くわけでもないため,ワークショップではねりは入れない。

従って
ここでは,漉くたびにパルプを水の中で丁寧によく混ぜることが綺麗な紙を漉くコツとなる。


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よく混ぜたパルプ液が入った桶の奥から,漉き枠を斜めに入れ(上図),

水平に引き上げる。ここで漉き枠を傾けると,漉き上がりにムラが出来るので注意(中図)。

重ねた上の枠をはずす。水分を多く含んだ紙は繊維の結合が弱いため,ここで慌てるとせっかく漉いた紙が崩れてしまうことがある(下図)。


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下枠は軽く水を切った後,ゆっくり下に向け,用意したフエルトに伏せる(上図)。

枠と同じ大きさの押し板で押し,軽く水分を切る(中図)。

紙がフエルトに移ったら,上に新しいフエルトを重ね,次の紙を漉く(下図)。


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面白いのは紙にデザインをすることだ。細かいパーツや色紙を選んで自分なりの絵を作る。

以前はパンチを使って様々な形を用意したが,皆似通ったデザインになってしまうため,最近では基本的には色紙を切ったり破いたりして自分なりの形を作ってもらうことにしている。


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今回の参加者は,先にも書いたとおり皆,作ることが好きなようで,一つ一つの紙に時間をかけてデザインを楽しんでいた。


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ただ,一枚一枚を作るのに時間がかかりすぎたため,制作枚数が増えず,少々焦る場面も。

しかし残り30分,ラストスパートをかけてそれぞれ30枚ちかく漉くことが出来た。


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性格によって,メンバーによって,状況によって出来る作品がガラッと違う。十人十色,計算のように答えがないからこそ生まれるこの違いが「もの作り」の良いところだ。

手を動かしてみて,出来あがった自分の作品を見て,他の人の作品を見て考え,感じることで,答えのない感性は磨かれていく。

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