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2011/08/08

母と子のマーブリング

Marbling


母と子のマーブリング

貴田庄 美術出版社 (1992)
208×148mm     101ページ
ISBN-10: 4568360021 


マーブリングは絵の具を水に浮かせてできた模様を紙に写し取る技法だ。

できた模様が大理石( Marble )模様に似ているためこの名称がついた。

日本にも墨を水に垂らしてできる模様を写し取る墨流しという技法があるが,どちらかと言うと,自然の景色ーたとえば雲とか風のたなびきを表しているのに対して,マーブリングは少し作為的な模様をつくる。



マーブリング紙も墨流しをした紙も本の表紙や見返し,または料紙として使われてきた。だから,製本をしているとクラシカルなスタイルとして,マーブリングにも興味が出てくる。



今は市販のマーブリングキットが売られているので,これを使えば初めてでも比較的うまく作ることができる。

しかし,これらのキットは色数が少なく,混色しようにも単色の販売がないため,コストパフォーマンスが低い。




本書は市販のキットではない,水彩絵の具や油絵の具を使った紹介されている。しかし,残念ながら,使われている溶液の原料が手に入りにくい(量が多かったり,輸入しなければならない)ため完全に書いてあることを再現することが難しい。

CMCやアラビアガムを溶液として使ってみたが,市販のキットを上回る結果は得られかった。



できれば,溶液を含め,もう少し手に入れやすい材料を選んでもらえたらよかったと思う。

ただ,櫛の形状や動かし方によってできる模様のでき方などは写真と図解でわかりやすく書かれているので,参考になる。


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