« 一折り中綴じノート | トップページ | 倶楽部便り May 30, 2011 その2 »

2011/05/31

倶楽部便り May 30, 2011 その1

0530culb1_2



5月の台風は温帯低気圧にかわり、午後には強い風が残るも、抜けるような青空が広がった。

本日の参加者4名。



0530club2_2



嵐とともにやってきた研究員M代女史は2ヶ月ぶりの参加。

以前製作した「変則和紙アルバム製本」に彼女の紙版画をレイアウトしたものを持参してくれた。

紙版画とは銅板をニードルでけがいて描く凹版印刷「ドライポイント」の技法を、紙の板に施すものだ。実物は今回初めて見たが、版が紙であることがわからないくらいシャープなラインがでており参加者全員興味津々。

一つ一つの版画も素敵だが、一冊の本に仕立てられたことで、一層魅力が増したように思った。

今日はこの画集をシリーズ化するために、同形の「変則和紙アルバム製本」の制作することに。



0530club3_3



前回は和紙の端を1.5センチほど折り返し、これを「枕」として製本したが、貼り込む版画紙が厚く、版画作品を貼り込んだ本の中央あたりが膨らんでしまった。 今回はかさ上げ分として、水彩紙を使うこととした。

まずは持参した和紙を半分に折り(上図)。

まくらとなる水彩紙を1.5センチ幅に切る(中図)。

折った和紙の背側にまくらを貼り込む(下図)。



0530club4_2



枕を貼り終えた折丁は平とじにそなえて、小口をしっかり揃え穴あけ位置に印をつける(上図)。

印に合わせて目打ち棒を使って垂直に穴をあける(中図)。

前回のかがり方をノートで確認(下図)。



0530club5_2



麻糸で平とじにする(上図)。

表紙をかぶせるときごわつかぬよう、糸をたたいて本体になじませる(中図)。

本日はここまで。作りかけのノートはグラシン紙に包んで大切にお持ち帰り。さすが作品の扱いに慣れていてそつがない(下図)。

その2に続く。




枕*=まくら。 製本で言う「枕」とは、本の背部分と小口部分の厚さを調整するために挟む紙のこと。

アルバムのように写真をはったり、別刷りの絵画などを貼り込む画集や折り込みページの多い本など、背よりも本文中央部や小口部分が広がってしまう場合、あらかじめ背部分に枕を貼って厚みを調整する。

|

« 一折り中綴じノート | トップページ | 倶楽部便り May 30, 2011 その2 »

製本」カテゴリの記事

製本倶楽部」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 倶楽部便り May 30, 2011 その1:

« 一折り中綴じノート | トップページ | 倶楽部便り May 30, 2011 その2 »