2022/03/07

’’Viperfish’’ Chauliodus sloani  ホウライエソ<蓬莱鱛>

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今回は深海魚から蓬莱鱛(ホウライエソ)

昔から魚が好きで図鑑を見るのが好きな子供だったわけですが、昔の図鑑は今のように写真ではなく絵が主流でした。

 

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深海という過酷な環境で生きる魚たちは、「どんな小さな光も逃さない」「一度捕まえたエサはのがさない」「食べられるときにはいくらでも食べる」ために巨大な目や、鋭く長い牙、風船のようにふくらむ腹といった一種異様な姿に進化していきました。

こうした究極の環境への適応が深海魚の魅力です。

 

 

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光の届かない暗黒の深海で、体に点々と並ぶあやしい光を点滅させて狩りをする蓬莱鱛。

日本名では不老不死の薬を持つ仙人がすむ山とされる ’蓬莱’ を名に冠していますが、英名では 'viper' (毒蛇)と全く逆の意味の名がつくあたりなんだか面白いです。

 

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ホウライエソ本体は黒檀材。 下腹部の発光器はアルミの象眼、目は真鍮の象眼。

牙はピアノ線の先端を尖らせたものを黒染め処理してあります。 台座は暗い表情の流木を使用しています。

 

 

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2021/03/12

Longspine snipefish サギフエ

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トゲウオ目ヨウジウオ亜目サギフエ科サギフエ属・サギフエ。

魚の名前のつけかたには大きく分けて二種類あります。一つはその姿形や特長を直接的に言語化するタイプ。
これはたとえば<鯛>はもともと「平たい」の「たい」が、<鰺>はその「味」が良いことから「あじ」が名前としてあてられたといわれています。
そしてもう一つはその姿形や特長を別のなにかに喩える…いわゆる「見立て」でつけられるタイプの名前。
美しさを「山の女」に喩えた<ヤマメ(山女魚)>やヒゲを生やしたおじさんそっくりな<オジサン>等々。

魚に限らず語源をたどると色々と面白いのですが、命名に関しては後者のなにかに見立てるに何となく魅力を感じます。

<サギフエ>もその長く伸びた口吻を「鷺」のくちばしに、さらにその形を笛になぞらえるという二重の見立てが効いた名前の魚です。

 

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この魚は水深15〜150メートルに生息し、主に昼は浅場、夜は深場へと上下動しながら暮らしているようです。
長く伸びた口吻で小さなプランクトンを食べているそう。

ヘコアユなどと同じヨウジウオの仲間なので、海底では逆立ちするようにして生活しています。
もちろん遠くへ行く場合は水平にも泳げます。

 

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素材はゼブラウッド。 目には真鍮パイプをはめ込んでいます。

 

 

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2020/09/04

Lanternfish ハダカイワシ

 

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ハダカイワシ目ハダカイワシ科・ハダカイワシ。 

種にもよりますが、3センチから20センチほどの大きさで多くは10センチ以下と言われています。

鱗がはがれやすく、アミなどにかかっても鱗が残らず皮膚が露出した状態になってしまうためこのような名前がつきました。
一方英名 Lanternfish も名の通り、体側から体下面に点在する発光器により光る姿に由来します。

 

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深海に住む魚には暗い故発光器を持つものが多いのですが、この魚の場合体の下面に集中して発光器がいますが、これは下からこの魚を狙う捕食者が海面を背景に見た場合(海面が明るいため)この部分が光ることで目立ちにくくなるということが理由として挙げられています。

迷彩でいうところの「カウンターシェーディング」の一種らしいのですが、マグロやサンマなどのように背が暗く腹側が明るい魚
のように、もっと海面に近い泳層に生活する魚ならばともかく、時には深海1000メートルにも達する泳層では全く光が届かない場所で光を出すというのは逆にリスクになるのでは…などと思ってみたりします。

 

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それはともかく、この発光器が点々とついていたり、イワシ独特のちょっと間の抜けた顔がなかなかに可愛かったりします。

 

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本体の素材は黒檀。 台座は流木。 目は真鍮パイプ、発光器はアルミ棒の象眼。

 

 

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